Column Vol.9
Ichiro Kitano |
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前回に引き続きブラウン大学の北野一郎さんにアイビーリーガーの実情に迫ってもらいます。
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| アイビーリーガー(Ivy Leaguer)達の挑戦 [ 2 ] |
今シーズンのIvy Leagueのバレーボールは、University of
Pennsylvaniaの優勝でシーズンは終了。優勝チームはNCAAトーナメントへ進出し、他のリーグ優勝校と対戦し全米ナンバー1を決める。そのNCAAトーナメントに実はBrown
Universityもバレー部創立以来2度出場している。1996年、1998年にNCAAトーナメントに出場。その時の立役者は、なんと日本人留学生。彼女の名前は、Tomo
Nakanishiさん。Brown Universityバレー部の記録保持はもちろん、Ivy LeagueでRookie of the Year,
Player of the Year, 4年連続All Ivy League First
Teamに選出されている。各リーグの各スポーツはシーズン終了後とともに、そのシーズンで優秀な成績を収めた選手を表彰するのが普通で、ルーキー・オブ・ザ・イヤーやプレー・オブ・ザ・イヤーなど以外に、各ポジション別に表彰し、First
Team, Second Teamなどオールスターを選出し表彰する。その残念ながら、その選手にはあったこともなく、その時のような強さのないBrown
Universityバレー部は今シーズンを4勝18敗で終えた。
チームにとって欠かせない選手の1人がシーズン途中で腰痛を再発させて残りのシーズンはベンチで過ごした。実はその選手、去年と同じ日にBrownのチームドクターの診断を受けていて、あとからその選手から言われて分かり、メディカルレコードを確かめると確かにそうだった。それだけ、その選手も気にしていたらしい。残念ながら、同じ日になってしまった。残された戦力で戦わざるおえない状態が3週間程続いた。その腰痛の選手の穴を埋めるために、ディフェンス専門の選手がオフェンスに回ったりした結果、その他数人も小さなケガを繰り返し、そのケガの治療をしながら練習や試合に臨むと言う状況で結果は目に見えていた。Senior(4年生)は1人、Junior(3年生)は2人。ほとんどが下級生というフレッシュなチーム構成。シーズン中にも関わらず、来シーズンに向けてチームは動き始めていた。Freshmen(1年生)でシーズンの前半で試合に出ていなかった選手が試合に出場し活躍。来シーズンは結構期待できるかもしれない。
4年生にはどのスポーツでも最後のホームゲームの際に、その選手達の健闘と功労を表する。それ以外に、その選手の4年間の成績を紹介し花束など贈られる。今年はたった1人の4年生の多くの親戚がシーズン最終戦の前の試合に来たため、その日にセレモニーが行われた。試合終了後、その4年生の4年間の記録、チームレコードなど観客に紹介されて涙を流していた。その後には、簡単なレセプションが行われた。その時に監督がいろいろと話をした中で、今年のトレーナーは去年までのトレーナーよりは良かったと言ってもらった。その理由に、練習中に練習を見に来たと。実はうちの大学のトレーナーはバレーボール部の練習を見たことがなかったらしい。フットボール、アイスホッケー、男子ラクロスなどの練習の時には、トレーナーが必ずその練習場にいなければいけないと言うのがBrown
Universityの方針である。それ以外のスポーツの場合は、練習が行われていても、トレーニングルームで他の選手のリハビリをすると言った感じで、今まで大学院(プリマス州立大学大学院)でやっていたやり方ではないのに不満を感じていた。もちろん、選手がチームで練習している限りはどんなスポーツでも練習している場にいるべきである。それが普通のトレーナーの役目であり仕事である。(特に十分な数のトレーナーを大学が雇っている場合は、当たり前の話である。ちなみにBrownは8人のフルタイムのトレーナーと、1人の学生トレーナー、1人の学生PT(理学療法士)が常時いてる状態であった。)そうすれば、練習中のケガをすぐに処置できるとともに、選手、監督やコーチとのコミュニケーションを取ることができる。そのため時間があれば、練習しているバレーボールのコートに行って、練習を見て選手や監督と話をすることを心がけていた。それを監督は誉めてくれた。
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| ベンチからコートを見つめる |
シーズン最後の練習の前日に、治療に来た選手から翌日の練習時間の変更を知らされた。夕方に練習するはずだったのに、監督の都合で朝の7時から1時間半。監督やコーチから何も知らされずに、選手から聞いたため驚いた。トレーニングルームを本来は1時間前に開けるのが普通だが、その日に限って30分前。もちろん、そんな早い時間に誰も来るはずがない。練習時間に近づくにつれて、選手がテービングをしに来たり、治療を受けに来た。ある選手が、なんとドーナツ屋さんでマフィンを買ってきてくれた。なんて親切な!その時ばかりは、ちょっとした気遣いがうれしかった。後から聞いた話、その練習の変更を教えてくれた選手の提案だったらしい。
シーズン最終戦のYale戦も敗戦。レギュラーシーズンが終了し、Ivy
Leagueからの表彰があった。Brownからは残念ながら1人もFirst TeamやSecond
Teamには選出されなかったが、各チームから1人選ばれる、Honorable MentionとAcademic All
Ivy-League(学業の優秀な選手の表彰)でSeniorの1人が選ばれた。4年間の成果と努力が優勝と言う形ではなかったが、そう言う表彰と言う形でスポーツと学業の成果が評価されることは非常に意味のあることだと思う。日本の大学スポーツもアメリカのような方向に向けばいいと思う。
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トレーニングルーム
アリーナやフィールドでの業務以外は、ほぼこの部屋で、 リハビリテーションやケア、データの処理等を行う。 |
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