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1月8日から10日までの3日間、ボルティモア(アメリカ・メリーランド州)でBaseball Team Medicine Conferenceが行われました。このカンファレンスの内容は、野球やソフトボールに携わるアスレティックトレーナー(ATC)や理学療法士(PT)を対象にしたもので、講師としてメジャーリーグのチームドクター、ATC、PTなどが野球に関する障害予防やその治療方法を紹介すると言うものでした。今回は持ちまわりで、担当のオリオールズが本拠地とするボルティモアで開催されました。 1月8日 レジストレーションは2時間前の5時から始まり、各講師のプレゼンテーションは開会の挨拶が行われた後の7時過ぎから始まった。その日のプレゼンテーションは4つで、おもにUCL(Ulnar Collateral Ligament:肘の内側靭帯)に関するものであった。担当のオリオールズのヘッドトレーナーとアシスタントトレーナー、チームドクターが講師で、UCLのリハビリ、手術後のリハビリ、投球に関するバイオメカニクスを紹介してくれた。その中で驚いたことは、術後のリハビリ・プロトコールを紹介し、その内容をプリントして参加者全員に配布したことである。日本にいると、こういった事はまずないように思える。アメリカではこういったことは普通かも知れない。リハビリを数多く担当し、スペシャリストと言われてもおかしくないトレーナーが、投球動作を主体とするスポーツのトレーナーに情報提供し、全体の底上げにつなげることはすばらしいことだと思った。 1月9日 内容は一変し、女子運動選手におけるACLのケガ、ソフトボールに関するバイメカやケガ、またその治療方法、アナボリックステロイド、サプリメントなど様々なトピックを紹介された。中には、ATCやPTの人なら知っているようなことを、また1から説明するようなものは、面白くなかったと言うのが全体の反応だった。その中で個人的に面白かったのは、手関節周辺の一般的な傷害を取り上げたもの。昨年、ある友達の社会人野球チームで試合中に骨折した選手がいて、その骨折に関していろいろ聞かれたことがあった。その時には、そのケガ自体を個人的に経験をしたことがなかったので、いろいろ調べてその友達に答えたことを覚えている。その傷害に関してのプレゼンテーションがあったため、興味がいっそうに引かれた。
1月10日 この日は、肩関節の障害がどこから来ていて、どういう対処をすればいいのかを主に紹介し、それ以外には、オリオールズのストレングス&コンディショニングコーチによるメジャーの選手に関するトレーニングの取り組み方を紹介していた。この肩関節に関する講師はフィラデルフィア・フィリーズのヘッドトレーナーが担当するはずだったが、その当日誰かの葬式に出席しなれければいけなかったため、代役が用意された。このヘッドトレーナーとは去年の夏にインターンをしたので実は知り合いで、その前日にもいろいろ会話していた。今回のカンファレンスに参加したのも、このヘッドトレーナーが講演するから来たと言ってもいい。このヘッドトレーナーの肩関節の障害に関するコンセプトを気に入っている。それが紹介された。あらかじめ文献などを読んでいればそう難しい話ではないが、初めて聞く人には難しかったかもしれない。
その日の講演は午前中で終了し、昼食からはオリオールズのスタジアムの中で行われた。球場を見たことのあ人は分かるかもしれないが、ライトスタンド後方にレンガ作りの建物がある。昔は倉庫として使われていた建物だが、今は何か催しが行われる時は使われるようである。中はなにもなく、ただの大きな部屋である。そこから見る球場は綺麗である。その昼食中にもゲストスピーカーが用意されていた。なかなか話を聞く機会のない「スポーツエージェント」であった。こう言った所にも気を使う、何かアメリカらしさがあったように思える。昼食後は各グループに分かれ、オリオールズのトレーニングルームやウエイトルーム、室内練習場を使って、様々は講演が行われた。その中には、メジャーの選手やコーチがバッティングやピッチングに関して講演したり、ストレッチングや肩のトレーニングを紹介したり。参加費の価値はある内容のカンファレンスだったような気がする。こういったものがいつか日本でスタートし、トレーナーや野球に携わる人の知識の底上げにつながる日が来れば良いのだが。
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