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スポーツビジネスの側面 -ブランドイメージ- 世の中に氾濫しているトレーニングの方法や理論は眉唾なものも少なくなく、スポーツ医科学に携わる者にとっては受け入れがたいものも多い。しかしマスコミというものは影響力が大きく、特に有名人や有名チームが行っているというだけで、すばらしいことすごいことをやっていると勘違いさせてしまうことが多い。またマスコミで取り上げられた人物や理論こそがすごいものだと思わせてしまうことも少なくない(もちろん何が正しいかということは誰にもわからない。何が適しているかは本人が決めることではあるが)。このようにメディアを通じて作られる「イメージ」というものは良くも悪くも影響する。 さて、プロ野球好きの人であれば一度は「ケビン山崎」という人物のことを耳にしたことがあると思う。数年前から、格闘家や力士、そして清原選手(読売ジャイアンツ)のパーソナルトレーナーとしてマスコミで多く取り上げられ、あの独特な風貌も手伝いカリスマトレーナーなどと紹介もされている。彼は数年前まではシアトル(アメリカ・ワシントン州)を拠点に活動するパーソナルトレーナーであったが、2001年には三田(東京)に、翌年には渋谷(東京)に「TOTAL Workout」というジムをオープンさせ、今年2004年7月には戎橋(大阪)に3号店をオープンさせる。 先日、そのケビン山崎さんの講演に参加する機会を得た。 テーマは「TOTAL Workout プレゼンテーション ケビン山崎の“肉体改造”へ」 司会は峯竜太さん。峯さんもTV番組の企画で3週間、トータルワークアウトでみっちりトレーニングを行っていた。紹介VTRで見る峯さんの腹直筋は同年代の人に比べれば、昔槍投げの選手だったいうことを差し引いてもすばらしいものだった。 本稿では、注目されている“肉体改造”の内容ではなくそのブランドイメージについて考えたい。講演の内容は、・清原選手は肉体改造に、何を求めたか。 ・エンターテインメントさせるカラダづくり。 ・K-1魔裟斗選手の強さの秘密。 ・肉体改造であなたの生活はどうなるかであった。内容はさておき共通して強調されていたのは「エンターテイメント性」。ケビン山崎さんによるとアメリカでは1970年代頃からMLB(野球)やNBA(バスケットボール)がNFL(アメリカンフットボール)に人気の面で押され始めNFLにも負けないようなエンターテイメント性を求めMLBやNBAは大型化とともにスピード性を向上させようとしハードなトレーニングをするようになったとのこと。しかしハードなウェイトトレーニングをすることで体を大きくさせることはできるが、それだけではスピードを失うため、スピードトレーニングも同時に行う。日本では筋肉をつけ過ぎるとスピードや柔軟性を失うなどと言われる人がいるようだが、エンターテイメント性が重要であるプロスポーツの世界では大きくなることは必然である。良いか悪いかではなくそれは必然なことである。と力説されていた。またこのようなトレーニングはスポーツ選手のみが行うものではなく一般の人にも適用でき、トータル・ワークアウトでは一般人もスポーツ選手も基本的には内容は同じで、目的に応じて強度を変えるのみだそうだ。 6,7年前にケビン山崎さんと会う機会があった。当時からあの風貌で靴から帽子まですべて黒でコーディネイトされていて、失礼ながらもいかにもウサンクサイ印象を持ったのを覚えている(スミマセン)。当時は某アメリカンフットボールチームと契約されており、一部の選手はわざわざシアトルまで行ってトレーニングしていたという話を聞いた。トレーニングの考え方、パーソナルトレーナーの職域などいろいろと話を聞かせてもらったあと実技のデモンストレーションも行ってくれた。当時から基本的なコンセプトは変わっておらず実にシンプルな考え方であり、また、素人相手でも噛み砕いて説明してくれた。私の知る限りでは彼は何も特別なことをやっているわけではなく、むしろ非常にベーシックなことを丁寧にやっているという印象を持った。 >>トータル・ワークアウトのビジョンには以下のようなことが書かれていた。
トレーニングを行う環境、雰囲気もさることながらそれを行えば自分はどのように変わるのか?ということが明確に伝わってくるような打ち出し方をしている。不況の中フィットネス業界は、会員獲得のために様々な取り組みをしているが、いまいちこの部分が明確でないクラブが多い。ソフトすなわちトレーニングのプログラムが重要なことは言うまでもないが、どのようにそのソフトをPRするかがビジネスの世界では重要である。 トータル・ワークアウトのプレゼンテーションを受けた数日後、体験パーソナルトレーニングも受けてみた。プログラムの内容に関しては非常にベーシックなものではあったが、ジムのコンセプトに関しては斬新な印象をもった。 これまで、プロアスリートだけに行われていたような専門的なコンディショニングプログラムを一般の方にサービスするような会社(フィットネスクラブ・ジム・その他施設)が増えてきた。いままではとにかく身体を動かすあるいはシェイプできればよいというものであったものから、メディア等で様々な情報が氾濫する中、徐々にニーズが専門的なものに移行してきているようだ。 商品やサービスを購入する場合、その商品やサービスそのものを購入することにより何が変わるのか、自分の生活がどう変わるのか?これが大事であるということに改めて気づかされた。 << Think |
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